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周易

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周易について

森羅万象が表現されている

周易は、日本では易断、五行易とも呼ばれ、起源は古代中国に遡ります。
街角で、占い師が割り箸みたいな筮竹(ぜいちく)をジャラジャラ謂わせながら占うのが「周易」です。 赤い線の入った積み木の様な角棒を算木(さんぎ)と言います。

「卦」を出すとは、筮竹の残り本数が奇数、偶数の確認を6回繰り返すことで、「大成卦」(たいせいか)を出します。6本の線は爻(こう)とも言われていて、1つ大成卦に6つの爻があり、爻そのものにも意味があります。ですから、64卦×6爻=384パターンの占い結果を用いて、ことの推移や吉凶を判断する占術です。森羅万象が表現されていると言われています。

皇帝が天地自然の万象を見て作った

筮竹(ぜいちく)の代わりにサイコロを用いて易を立てることも出来ます。その他には、3枚~6枚の古銭の裏表で代用する占い師も居るようです。

周易の起源なのですが、約五千年前の中国にて、時の皇帝が天地自然の万象を見て作ったと言われていますが、定かではありません。

中国の古典である、「易経」という書物に卦の意味が詳しく書かれていて、現在も「易経」は易を志す人のバイブルとなっています。

生きる為の知恵

この「易経」という書物には、占いとしての卦の意味の他に、人としての生き方だとか、生きる為の知恵のようなややお説教じみたことも書かれています。「易経」は、儒教の五経の1つとして、脈々と受け継がれてきた古典的な思想、処世法でもあるからです。
「易経」は占いとしての側面と、儒教の道徳的な教訓としての二つの側面を持っています。儒教者で有名な孔子も「易経」を教えていたということになります。

この周易の原文は十翼と呼ばれ、孔子がこの十翼の作者であると伝説的に語り継がれていますが定かではありません。前漢後期に易卦理論と五行理論が融合して、日本に伝えられた占術であると言われています。

周易の原文は卦辞と爻辞と呼ばれる文章からなり、易卦や卦爻と呼ばれる記号が付されています。「易卦」の記号は「爻」を重ねたものであり、「爻」には陽と陰があります。このうち、「―」が陽爻、「--」が陰爻を表し、「爻」を3つ重ねたものを「八卦」、6つ重ねたものを「易卦」または「六十四卦」といいます。

物事の吉凶を判断するモノ

周易の用法には、本筮法、中筮法、略筮法とありますが、日本では主に略筮法が用いられています。易占の基本は卦辞や爻辞を読み解くことにより物事の吉凶を判断するモノです。

日本の占い師が周易を用いて吉凶を判断する場合は、筮竹を8本ずつ数える場合には2本ずつ「春夏秋冬」と唱え、変爻で6本ずつ数える場合には「天地人」と唱えるのが一般的です。

八卦の象意は運勢そのものを表しています

占いたいことに対して卦を得たらその変を見て判断します。「易は象なり」と言って、第一に六爻の示すところの象を見て、その示す意味を理解し、変爻の意味を考えるのはその次に行います。

周易においては六十四卦の持つ象を万事に当てはめられるようにその意味を推理します。説卦伝、序卦伝等を繰り返して卦を吟味し、個々の事例に適応させます。

周易で用いられる八卦(乾、兌、離、震、巽、坎、艮、坤)の配置には、所謂先天八卦図と後天八卦図の二種類が知られています。先天八卦は伏儀が配置し、後天八卦は周の文王が配置したともいわれています。
この周易の、易とはトカゲ(爬虫類)という意味があります。気候や状況によってカメレオンのごとく変幻する八卦の象意は運勢そのものを表して言います。